家庭教師の計画性
今なら長期国債の先物ではイニシャル・マージンとして1億円につき250万円証拠金を置かなくてはいけないんですね。
250万円は基本的には現金、もしくは国債等。
国債などは掛け率が決まっていて、250万円分の国債ではなく、もう少し多い300万円分とか。
それらを東京証券取引所に差し入れなくてはいけない。
負けると、負けた金額分証拠金を追加しなくちゃいけないのは先程説明したとおりです。
これは、やはり担保主義というのかな?ただ担保といっても名目1億円の取引でも250万円と追加証拠金だけですよね。
為替でも同じように相手の銀行に証拠金を置くのですか?土地の手付けみたいな。
為替先物は証拠金を積ませるというようなことはないですね。
そうすると、書面のやり取りだけ。
そうです。
まさにIさんがその銀行から信用を得られるかどうかだけですね。
預金を置いてあるかとか、過去借金をきちんと返しているかとかね。
外資系の企業の場合、私なんか貸付も責任範疇にあった時期もあるけど、担保取らなくてもやっていましたね。
キャッシュフローさえきちっと示してくれれば。
日本ほど担保主義的な国はないという印象でしたね。
Iやっぱり何か覚書のようなものを交わしているのですか。
覚書というよりもまず銀行取引約定書を交わしますよ。
それから取引をしたあとはちゃんと、ドキュメントが出ます。
プロ同士の間には、一番最初に言いましたけど、ダンっていう言葉がすべてです。
ダンって一度言ったものを証拠書類がないからと言って一度でもひっくりかえしたら、その人はこの業界ではもう生きていられないですね。
ジェントルマンルールの世界ですから。
Iプロ同士だと目に見える書面としては何も残らないということなんですか?後ほどコンフアメーシヨン(確認書)というのが出ます。
プロ同士の取引、今は録音されていますけど、昔は録音されていなかった。
そういう時期でも、それこそ一度ダンと言ったのに後でひっくりかえす人はいなかった。
為替の場合はただレベル間違いっていうのがたまにはあるわけです。
実際には120円xx銭近辺で取引しているのに1円まちがえて121円xx銭でダンと言ってしまうこともたまにはあるんですよ。
はずかしい話ですが。
このように明らかにレベル間違いの場合には、一度、ダンと言っても修正はしてあげますね。
しかし120円xx銭近辺で取引されている時に「120円xx銭でダンと言ったけど、あれは俺の間違いだから取り消し」などと言ったら、もうその人は業界では終わりです。
次に日銀の国債引き受け問題について話します。
「なぜ日銀は偉いか」というところでやった復習になってしまいますけれども。
日銀の国債引き受けは一応、禁止になっていますね、法律で。
昔、国債引き受けがハイパーインフレをひき起こした。
その経験から、日銀の国債引き受けが禁止された。
発行市場では買えない。
その代わりに流通市場で買っているのです。
巷では、相変わらず国債引き受けをやるべきだとか、もっと買い切りオペを増やせだとかいうような話が出ています。
バランスシートを見ましたけれども、銀行券を保証しているのは今は国債と言っても過言ではないわけですよね。
ですから国債の質が落ちちゃうと銀行券も紙っぺらになってしまいます。
ですから私は日銀の資産健全化のためにも日本の国債よりも米国の国債を買ったらどうかという提言をしています。
ドルも上昇し、日本の景気はよくなるし、日銀のバランスシートもよくなるし、いいことばかりではないかと思っているからです。
例えば昔、江戸時代に薩摩藩の藩主が魚を食べたいけどお金がない。
そこでどんどん藩札を則って、魚を買ったとする。
するとその国の藩札というのは価値が下がっていったでしょうね。
ちょっと強引ですけど、日銀と財務省をともに政府の機関と考えれば日銀の資産サイドと財務省の負債サイドは相殺される。
そうなると、まさに発行銀行券を刷って昔発行した国債の利子を払ったり、公務員の給料を払っている。
発行銀行券の価値が心配ですよね。
日銀の国債引き受けとか、買い切りオペの増額はハイパーインフレの問題だけでなく日銀の資産の健全性ひいては発行銀行券の質の点からも問題なのです。
それから国のモラルハザードにもつながる。
お金が必要になれば国債を発行し、それを日銀が紙幣を刷って買ってくれるわけですから、いくらでも国債を発行したい誘惑にかられるからです。
財政赤字問題はこれでお終いにして、長期金利再考に入ります。
まずは源泉税問題。
日本国債(JGB) マーケットが世界中に広がるためには源泉税を廃止しないと駄目ですよという話です。
日本の政府は外国勢に国債を売りたがっています。
今のところ外国人は日本国債の約5%しか持っていないのです。
買っているのは二つのカテゴリー、一つは外国の中央政府が短期ものを買っています。
もう一つは海外の年金がずいぶん買っているようです。
年金というのは基本的にはインデックス対比のオペレーションをします。
インデックス対比のオペレーションをするということは要はインデックスがマイナス3%であればパフォーマンスがマイナス2%でもいいということです。
世界的国債のインデックスに日本の国債が入っているわけです。
JGBがけっこう値が上がったりしたのにJGBを持っていないとインデックスの結果に対してその年金のパフォーマンスが悪くなる。
インデックスに負けちゃまずい。
そこで特にパッシブ運用といって、インデックスどおりに運用しようとしている年金はJGBを買わざるを得ない。
問題はインデックスのウエイト付けを決める際に国債の発行ボリュームが基盤になっている点ですね。
非常にたくさん発行されている国債はインデックスの中でパーセンテージがふくらんでいく。
日本は授業で学んだとおり国債発行が増えている。
そうするとインデックスに占める日本国債のウエイト付けがどんどん大きくなる。
たしかすでに世界中で日本の国債発行高が最大だと思います。
そうすると世界の年金はインデックスに負けないために更にJGBを買わなくてはいけなくなるんですね。
財政赤字になればなるほど国債が発行される。
インデックス対比上購入額を増やさざるを得ない。
これ矛盾ですよね。
品質が悪くなればなるほど買い増すのですから。
もし例えばインデックスを発表する会社がJGBの質があまりに悪くなったからJGBをインデックスに入れるのやめます、と発表したとします。
そうなると、パッシブ運用の年金は途端にJGBを売ってきますよね。
確かに外国勢が保有している国債は5%と少ないと言えば少ないんですが、額自体は大きいですから市場に対するインパクトは大きいでしょうね。
ちょっと道がそれてしまいましたけれど、要するに国としては外国人にも日本国債を売りたい。
それはいいん、ですけれども、国債を他国に売りたいというときにはやはり源泉税問題というのは避けられない問題です。
私は1982年からxx年までロンドンにいたんですけれども、その間にアメリカ国債は海外で急速に取引されるようになりました。
それ以前はアメリカ国内でしか流通していなかった。
ご存じのように今では日本でも活発に取引されている。
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